令和６年病害虫発生予報第１号

【予報概要】
　大阪管区気象台の発表では、向こう1か月の気温は平年並または高く、降水量は平年並または多 く、日照時間は平年並または少ない見込み。

A．ムギの病害
　1．赤かび病
　予報内容　発生時期：やや早
　　　　　　発生量：平年並
　予報の根拠
（1）現在のところ、ムギの生育は早く、出穂時期はやや早いと予想される。
（2）3か月予報(2月20日発表)では、向こう3か月の気温は平年並または高く、降水量は平年並の見込み。
　防除上注意すべき事項
（1）小麦は、開花始め～開花期に農薬を散布する。特に、｢びわほなみ｣は、赤かび病に｢弱い｣ことから、1回目の散布から7～10日後頃に農薬を散布する。
（2）二条大麦は、穂揃い10日後頃に農薬を散布する。
（3）六条大麦は、｢赤かび病｣にやや弱いことから、開花始め～開花期とその7～10日後頃に農薬を散布する。
（4）農薬散布後降雨が続く場合は、雨のやみ間を見て追加防除を行う。(｢びわほなみ｣は、2回目の散布から7～10日後頃に3回目の追加防除を行う。)
（5）今後の発生予察情報に注意すること。

B．野菜(露地)の病害
　1．タマネギ：べと病
　予報内容　発生量：やや多
　予報の根拠
（1）ほ場での発生量はやや多い。
（2）気象予報では気温は平年並または高く、降水量は平年並または多い見込み。
　防除上注意すべき事項
（1）防除情報第14号を参照のこと。
（2）前年発生があったほ場や、例年発生が認められるほ場では、特に注意して発生状況を確認す る。
（3）越年り病株や、症状が激しい二次感染株の発生を認めた場合、速やかに発病株を抜き取り、ほ場外への持ち出しを徹底する。
（4）発病株の抜き取り後は、治療効果のある薬剤で早急に防除を実施する。
（5）本病の発生が認められない場合でも、胞子飛散による感染を防ぐため、感染前の予防散布を 徹底する。
（6）ほ場の排水が悪いと、発病を助長するため、排水対策を徹底する。

C．チャの害虫
　1．カンザワハダニ
　予報内容　発生量：平年並
　予報の根拠
（1）ほ場での発生量は平年並。
（2）気象予報では気温は平年並または高く、降水量は平年並または多い見込み。
　防除上注意すべき事項
（1）発生園では、春整枝終了後に防除を行う。
（2）一番茶摘採前のため、使用時期(収穫前日数)に注意し、薬剤を散布する。

　防除対策(耕種的防除や薬剤防除など)については、滋賀県農作物病害虫雑草防除基準を参照してください。

　　お問い合わせ先：滋賀県病害虫防除所
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