収 入 保 険 制 度
NOSAI 農業共済組合
収入保険制度について
平成31年1月から、農業経営者ごとの収入全体を対象とした総合的なセーフティネットとして「収入保険制度」が始まりました。
この制度は、農業経営者の努力では避けられない自然災害や農産物価格の下落などにより売上が減少した場合、その減少分の一部を補償する保険です。
加入申請などの手続きは、全国農業共済組合連合会(NOSAI全国連)から委託を受けた滋賀県農業共済組合が行っています。
対象者
収入保険の対象となるのは、青色申告を行っている農業者です。
加入申請時に青色申告の実績が1年分あれば加入できるため、就農して間もない方や現在白色申告を行っている方でも、早期に加入が可能です。
※ 青色申告には、複式簿記のほかに、現金出納帳などに日々の取引と残高を記帳する「簡易な方式」もあります。
白色申告からでも容易に取り組めます。
※ 青色申告を始める方は、3月15日までに最寄りの税務署へ青色申告承認申請書を提出してください。
また、最寄りの税務署や青色申告会では、これから青色申告を始める方向け記帳指導や説明会を開催しています。
地域のJAや農業委員会などでも、無料相談や代行サービスなどのサポートが受けられます。
補償の対象
収入保険は、自然災害だけでなく価格低下などによる農業収入の減少も広く補償します。
主な補償内容は以下のとおりです。
・自然災害や鳥獣害などで収量が下がった場合
・市場価格が下がった場合
・災害で作付不能になった場合
・けがや病気で収穫できない場合
・倉庫が浸水し販売できなくなった場合
・取引先が倒産した場合
・盗難や運搬中の事故に遭った場合
・為替変動による輸出損失が生じた場合
対象品目
収入保険は、基本的に品目の限定がありません。
米、畑作物、野菜、果実、花き、生乳、きのこなど、ほとんどの農産物をカバーします。
また、精米などの簡易な加工品も対象となります。
この制度により、収益性の高い作物や複合経営などにも積極的に取り組みやすくなります。
ただし、肉用牛・肉用子牛・肉豚・鶏卵については、「マルキン制度」等が別途措置されているため、対象外となります。
※ 収入保険と、農業共済・ナラシ対策・野菜価格安定制度などの**類似制度は併用できません。いずれかを選択して加入します。
※ 米については、水田フル活用の支援や情報提供を通じて、引き続き需給の安定を図っています。
補償内容・仕組み
収入保険では、保険期間の収入が基準収入の9割(補償限度)を下回った場合に、その下回った額の9割(支払率)を補てんします。
(※青色申告の実績が5年以上ある場合)
補てんは、「掛捨ての保険方式」と「掛捨てとならない積立方式」の組み合わせで行います。
国庫補助の割合
・保険料:50%
・積立金:75%
・事務費:50%
保険料(掛金)率は、1.08%(国庫補助50%後)です。
また、自動車保険と同様に、保険金の受取実績に応じて翌年の保険料率が変動します。
窓口・お問い合わせ先
加入申請や相談の窓口は、地域の農業共済組合です。
制度の実施主体は全国農業共済組合連合会(NOSAI全国連)ですが、加入・手続き業務は各地域の農業共済組合が担当しています。
加入・支払スケジュール(個人の場合の例)
・青色申告の実績が1年以上ある農業者は、収入保険に加入できます。
・新たに青色申告を始める場合は、令和8年3月15日までに税務署へ青色申告承認申請を行ってください。
・令和6年分の青色申告実績ができれば、令和8年1月から収入保険に加入できます。
補償の下限を選択することで、保険料を安くできます!
収入保険では、補償の下限(基準収入の7割・6割・5割)を選択することで、より安い保険料で加入することができます。
例えば、基準収入が1,000万円の方が補償下限70%を選択した場合、保険期間の収入が700万円になったときに、最大180万円の補てんを受けることができます。
ただし、700万円を下回った部分の補てんはありません。
詳しくは、お近くの農業共済組合までお問い合わせください。
インターネット申請がお得です!
農業者のみなさまがインターネットを利用し、直接収入保険の加入申請等を行える仕組みがスタートしました。
令和4年1月以降の保険契約を対象に、ご自宅のパソコン等から収入保険の加入申請や保険金請求などの手続きができます。
インターネット申請を利用した場合、付加保険料が割引されます。
・新規加入者:4,500円割引
・継続加入者:2,200円割引
また、令和4年1月以降の保険契約から、自動継続特約もスタートしました。
この特約を利用すると継続加入に必要な加入申請書の提出が不要となり、更新手続き忘れを防ぐことができます。
さらに、自動継続特約をお申し込みいただくことで、付加保険料が1,000円割引されます。
なお、インターネット申請には専用のIDが必要です。申請手続きの詳細については、お近くの農業共済組合までお問い合わせください。
無利子のつなぎ融資が受けられます!
自然災害や価格低下などにより農産物の販売金額が減少し、補てん金の受け取りが見込まれる場合には、その受け取りまでのつなぎとして、NOSAI全国連から無利子のつなぎ融資(実質的な保険金等の前払い)を受けることができます。
例えば、基準収入が1,000万円で最大補償(補償限度90%、支払率90%)の場合、保険期間中に農産物の販売金額が500万円まで減少すると見込まれるときは、400万円(補償限度を下回った額)×90%(支払率)×8割※= 約280万円を限度として、つなぎ融資が受けられます。
※融資額は、補てん金の受け取り見込額の8割を上限としています。
収入保険と類似制度の比較シミュレーション(滋賀県)
農業共済組合(NOSAI)は、農業者や関係機関の皆さまが、収入保険と類似制度〔農業共済、収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)、野菜価格安定制度〕の掛金や補てん金を比較できるようにするためのシミュレーションファイル(滋賀県版)を作成しています。
このシミュレーションファイルは、滋賀県農業共済組合(NOSAI滋賀)のホームページで公開されています。
農業収入保険に係る税務上の取扱い
農業経営収入保険(以下「収入保険という」。)に係る保険料等の税務上の取扱いについて、国税庁課税部と協議した結果、下記のとおりとなったので通知する。
ついては、収入保険に加入する者その他関係者に対して周知されたい。
収入保険の保険料及び事務費は、保険期間の必要経費(個人)又は損金の額(法人)に算入する。
2.収入保険の積立金について
収入保険の積立金は預け金として取り扱われ、課税関係は生じない。
3.収入保険の保険金等について
収入保険の保険金及び特約補填金のうち国庫補助相当分(以下「保険金等」という。)は、保険期間の年又は事業年度分の総収入金額(個人)又は益金(法人)の額に算入する。
なお、農業者が計算する保険金等の見積額により確定申告がなされ、当該見積額と実際に支払われた保険金等との額との間に差額が生じた場合、その差額が少額であるときは、保険期間の年又は事業年度分の所得の金額を是正することに代えて、保険期間の翌年又は翌事業年度分の所得の金額の計算上、当該差額を減算又は加算して調整することができる。
お問合わせ先
農業経営収入保険制度およびシュミレーションファイルについては、NOSAI滋賀 本店もしくは最寄りの支所・出張所までお問合せください。
NOSAI滋賀【本店】0120-519-031 【南部支所】0120-031-393 【高島出張所】0120-133-951 【東部支所】0120-739-031 【甲賀出張所】0120-863-031 【北部支所】0120-509-031 【湖東出張所】0120-163-031

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