刈り株再生芽でイネ縞葉枯病が多発しています 刈り株の早期すき込みを行いましょう
令和6年10月8日 滋賀県病害虫防除所は、防除情報第4号を発表しました。
刈り株再生芽でイネ縞葉枯病が多発しています
刈り株の早期すき込みを行いましょう
対象作物:水稲
病害虫名:イネ縞葉枯病(ヒメトビウンカ)
刈り株再生芽(ひこばえ)でのイネ縞葉枯病(写真1)の発生量が多くなっています。イネ縞葉枯病は、ヒメトビウンカが媒介するウイルス病です。イネの生育初期にウイルスに感染すると、生育不良や出穂の異常(穂の奇形や不稔)が起こります(写真2)。
9月30日~10月3日に県内36地点180ほ場で行った調査において、刈り株再生芽での発病株率は7.3%(平年:3.3%)、発生ほ場率は82.2%(平年:67.2%)であり(図)、令和4年以降、平年値よりも高い水準で推移しています。また、刈り株再生芽での本病の発生は、県南部から中部で多く認められています(表)。
刈り株再生芽は、イネ縞葉枯病の病原ウイルスを保毒したヒメトビウンカの越冬場所になり、次作での病原ウイルスの伝染源になります。ヒメトビウンカの越冬数を減らし、翌年の本病のまん延を防止するため、刈り株再生芽で本病の発生が目立つほ場では、速やかに刈り株のすき込みを実施しましょう。また、イネ科雑草もヒメトビウンカの越冬場所になるため、ほ場周辺のイネ科雑草を除草しましょう。
加えて、刈り株再生芽で本病の発生が目立つほ場がある地域では、次作でのヒメトビウンカの防除を検討しましょう。
お問い合わせ先:滋賀県病害虫防除所
TEL:0748-46-4926 FAX:0748-46-5559
Email:GC70@pref.shiga.lg.jp
https://www.pref.shiga.lg.jp/boujyo/
農薬取締法や滋賀県では、農薬を販売する者・使用する者が守らなければならない事項、守っていただきたい事項を次のように定めています。
このことを守り、農薬の適正な流通、安全・適正な使用に努めましょう。
【 農薬を扱うみなさまへ.pdf 】