白ネギ先進地視察研修会が開催されました
令和6年10月31日(木) 株式会社小西農園(福井県福井市高屋町)において、白ネギ先進地視察研修会が開催され、生産者および関係機関担当者が参加しました。
福井県の白ネギの推進と栽培の概要について
講師:福井県福井農林総合事務所農業経営支援部技術経営支援課
福井県内の白ネギは坂井市三国町で栽培が始まり、昭和60年代にチェーンポット苗+歩行型管理機+皮むき機の体系が坂井北部丘陵地で広がりました。
平成12年には奥越地区(大野市、勝山市)でネギ部会が設立され、平成19年には坂井北部丘陵地において機械化を進めて大規模栽培に取り組む経営体が誕生しました。その後も各地区で白ネギを導入する経営体が増えました。
福井県白ネギ生産振興戦略では、10億円産地の育成にむけて、令和5年から10年までの中期計画を作成し、JAと県が連携して取り組んでいます。
園芸生産状況は、福井管内が福井市(耕地面積6,910ha)と永平寺町(耕地面積653ha)で構成され、その97.7%が水田であり、水稲・大麦・ソバ中心となっていますが、地区により特色ある水田園芸も盛んに取り組まれています。
白ネギの栽培、経営、若手農業者の育成について
講師:株式会社小西農園 代表取締役
平成23年に水稲と露地野菜を栽培していた親元に就農。自身の就農を機に白ネギ栽培を開始した。令和元年には水稲栽培をやめ、白ネギを中心とした水田園芸品目のみでの経営に転換した。令和2年に経営を継承し、令和5年7月に法人化した。
小西農園では7月から翌年5月まで切れ目なく白ネギの出荷を行っている。
経営者を含めて20~30代が4名従事しており、若手が経営体の中心である。また、令和5年から、福祉事業所と契約し、調整作業の労働力を確保している。
自社生産の白ネギは、”べっぴんねぶか”というブランド名で県内のスーパーや生協・市場の仲卸し4社で販売、またJAへの出荷などリスク分散のために複数と契約している。