竹生島蚕霊(虫)供養祭奉修について
2018年10月12日
10月11日(木)農業関係者として米作りや野菜作りで犠牲になった田畑の虫を供養するために、竹生島宝厳寺本堂において虫供養祭・養蚕の業績を子々孫々に引き継ぐため、蚕霊供養祭を奉修されました。

湖北の養蚕は農家の副業として発展し全世帯の7~9割が従事していたという記録もあり、旧長浜市域だけでも4、487戸の養蚕農家が生産をしていました。
湖北地域では、滋賀県全体の繭の生産量の7割を占めていたと記録されており、浜ちりめんやビロードなどの地場産品を生みました。
化学繊維の台頭などを機に衰退しましたが、今もわずかに蚕業は残っており高級和楽器の糸として名が知れています。
竹生島の宝厳寺本堂へ向かう石段は170段弱あり、養蚕関係者による石柱が奉納されています。また宝厳寺には大きな燈籠も献燈されており、当時の養蚕の繁栄がうかがえます。