果樹カメムシ類による被害多発のおそれ
令和6年5月20日 滋賀県病害虫防除所は、病害虫発生予察注意報第3号を発表しました。
果樹カメムシ類による被害多発のおそれ
1.病害虫名:果樹カメムシ類(主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)
2.対象作物:果樹(ナシ、ブドウ、カキ等)
3.発生地域:県内全域
4.発生程度:多
5.注意報発表の根拠
(1)5月第3半旬に果樹カメムシ類の予察灯での誘殺数が急増し、チャバネアオカメムシの誘殺数が平年の7.3倍、ツヤアオカメムシが29.6倍となった。
(2)果樹カメムシ類の予察灯での4月からの累積誘殺数は過去10年で最も多い。
(3)チャバネアオカメムシの越冬成虫数は、過去10年間で2番目に多い。
(4)大阪管区気象台の気象予報では、向こう1か月の気温は高いと予想されている。果樹カメムシ類の活動がさらに活発になり、果樹園への飛来が増加するため、被害の発生が懸念される。
6.防除対策
(1)気温が高く、風の弱い夜に飛来する習性がある。園内で発生を確認したら早朝か
夕方に防除を行うが、必要以上の薬剤散布は、天敵を減少させ、ハダニ類やカイガラムシ類の増加につながるので注意する。
(2)防虫ネット(6㎜以下)を備える果樹園では、ネットの裾をペグや土嚢等で固定するとともに、ネットの破損がないか点検する。
(3)局地的に飛来し、集中的に加害する傾向があるため、各園地で見回りを行う。
(4)山林隣接園や過去に被害を受けた園では特に注意する。
お問い合わせ先:滋賀県農業技術振興センター 花・果樹研究部
TEL:077-558-0221 FAX:077-558-3670
Email:GC58@pref.shiga.lg.jp
農薬取締法や滋賀県では、農薬を販売する者・使用する者が守らなければならない事項、守っていただきたい事項を次のように定めています。
このことを守り、農薬の適正な流通、安全・適正な使用に努めましょう。
【 農薬を扱うみなさまへ.pdf 】