果樹カメムシ類による被害多発のおそれ
令和4年7月4日 滋賀県病害虫防除所は、果樹に害を与える果樹カメムシ類による被害多発が予想されるとして、県内全域に病害虫発生予察注意報を発表しました。
1.病害虫名:果樹カメムシ類(主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)
2.対象作物:果樹(カキ、ナシ、ブドウ等)
3.発生地域:県内全域
4.発生程度:多
5.注意報発表の根拠
(1)果樹カメムシ類のフェロモントラップにおける累積誘殺数は6月第5半旬に急増し、6月末時点の累積誘殺数は平年の約1.9倍となった。また、6月第6半旬の誘殺数も平年の約3.9倍となっており、過去10年間で最も多い 。
(2)既に果樹園でカメムシ類による被害果の発生が確認されている。
(3)大阪管区気象台の発表では、向こう1か月の気温は高いと予想されており、果樹カメムシ類の活動がさらに活発になり、果樹園への飛来が増加するため、被害の発生が懸念される。
6.防除対策
(1)気温が高く、風の弱い夜に飛来する習性がある。園内で発生を確認したら早朝か夕方に防除を行うが、必要以上の薬剤散布は、天敵を減少させ、ハダニ類やカイガラムシ類の増加につながるので注意する。
(2)防虫ネット(6㎜以下)を備える果樹園では、ネットの裾をペグや土のう等で固定するとともに、ネットの破損がないか点検する。
(3)局地的に飛来し、集中的に加害する傾向があるため、各園地で見回りを行う。
(4)山林隣接園や過去に被害を受けた園では特に注意する。
農薬取締法や滋賀県では、農薬を販売する者・使用する者が守らなければならない事項、守っていただきたい事項を次のように定めています。
このことを守り、農薬の適正な流通、安全・適正な使用に努めましょう。
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