『 湖北はひとつ 』を合言葉に!   湖北地域農業センターは、広域調整機能を最大限に活用し、湖北地域における農業の振興及び担い手の育成を図り、将来展望の持てる農業構造の確立を目指すと共に、湖北地域の農業・農村の活性化を図ることを目的としています。   KohokuRegionalAgricultureCenter Tel:0749-62-4143 Fax:0749-62-4144 E-mail:kohoku-nougyou@tree.odn.ne.jp Web:https://kohoku.webnode.jp/ LINE:@549zxsvy                小雪(しょうせつ)... 雪が降りはじめる頃です。まだ積もるほど降らないことから、小雪と言われています。お世話になった方に感謝の気持ちを贈るお歳暮の準備をする期間です。 《 冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへなり 》

クマ目撃情報に伴う農業者向け注意喚起

2025年11月24日

 湖北地域でも、11月に入ってから複数のクマの目撃情報が報告されています。

 滋賀県内ではクマが生息する地域が広く、本年度は堅果類の不作により、特に湖北地域で集落や農地周辺への出没が増える可能性が高いとされています。
 農作業者の皆さまは、以下の点に十分ご注意ください。

🌱 🌾 🌻

1.滋賀県内のクマの状況
・主な生息域は 「湖北地域」「湖西地域」「比良山地」「鈴鹿山脈」
・「滋賀県レッドデータブック2020年版」では希少種に指定されており、被害防止と生息環境の安定確保が重要です
・クマは本来臆病で人を避ける性質があり、適切な対策を取ることで遭遇リスクを大幅に下げることができます

2.クマを農地に引き寄せないために
生ごみ、収穫残渣、コンポスト、発酵食品、ペットフード、有機肥料などを屋外に放置しない
・農地周辺における柿、栗など収穫予定のない果実は早めに処理し、放置しない
・巣箱、養蜂を行っている場合は、電気柵を適切に管理し、破損がないか定期的に点検する
・畑や農舎周りの藪や暗い林は刈り払い、見通しを良くする
・家畜飼料や肥料は密閉し、クマが開けられない保管方法を徹底する

3.クマと遭遇しないための行動
・作業時は鈴、笛、ラジオなど音の出るものを携帯し、自分の存在を知らせる
夜間、早朝、夕方の外出や山際での作業はなるべく避ける
・可能な限り複数人での行動を心掛ける
・「ドングリ類」「カキ」「クリ」「アケビ」などクマの餌がある山林には近づかない
・やむを得ず山林に入る際は、音を出しながら歩き、糞、足跡、爪痕などを見つけたら引き返す

4.令和7年度の堅果類の結実状況と出没予測
【ブナ】湖北・湖西ともに凶作
【ミズナラ】県全体で不作(湖北不作/湖西並作)
【コナラ】県全体で並作(湖北不作/湖西並作)
・これらのことから、特に湖北地域では餌資源が少なく、集落や農地付近へクマが出没しやすい状況と予測されています
・秋季は冬眠前でクマの行動範囲が広がるため、農繁期の作業でも十分に注意してください

5.痕跡やクマを見かけた場合の対応
・クマの糞、足跡、爪痕、食害を見つけたらその場に留まらず速やかに離れる
・クマを目撃した場合、距離があれば走らず、背を向けず、静かに後退して離れる
・大声を出したり物を投げたりして刺激しない
・子グマを見かけても近寄らず、静かにその場を離れる
・攻撃が避けられない場合は、地面にうつ伏せ、両手で首の後ろを守る

6.クマ目撃情報の提供について
 人家近く、農地周辺で目撃した場合は、すぐに市町村、警察(110番)、滋賀県へ連絡をお願いします

【提供いただきたい情報】
 ・目撃場所
 ・時間
 ・クマの大きさ(成獣・子グマなど)
 ・移動方向
 ・行動内容(徘徊・食害など)

 これらの情報は地域の被害防止とクマの生息状況把握に非常に有用です

・湖北地域では、今年特にクマの出没が増える可能性があります
・農作業にあたっては、周囲の環境を確認し、安全確保を最優先に行動してください
・地域全体で情報を共有し、事故防止に努めましょう


※本文中の情報は、滋賀県のホームページより引用・参考にしています

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