地震への備えと注意喚起
全国各地で巨大地震が相次いでおり、最近も青森県東方沖で大きな地震が発生しました。
当地域では、1909年8月14日15時31分に「姉川地震(M6.8)」が発生し、滋賀県北東部を中心に家屋倒壊や地割れなど、甚大な被害を受けました。
この歴史を踏まえ、農業者の皆さまにおかれましても、日頃からの地震への備えを強くお願いいたします。
1.日頃からの備え
🧯 農業施設・倉庫の点検
棚や農機具のしっかりした固定、老朽化した箇所の点検を定期的に行いましょう!
倒壊・落下を防ぐためにも、日頃から安全対策を確認しておくことが大切です。
🧰 大型農機具の転倒防止
走行機械はブレーキの確認・タイヤ止めの設置などを確実に行いましょう!
わずかな傾斜や不安定な地面でも転倒事故につながるため、作業前の安全確認が重要です。
📦 非常用品の備蓄
水・食料・懐中電灯・モバイルバッテリー・救急箱等、最低限の非常用品を常備しておきましょう!
農作業中に被災して帰宅できない場合にも備えて、作業車両や倉庫にも一部の備蓄を置いておくと安心です。
📱 緊急連絡体制の確認
家族・地域、そして農業仲間と、緊急時の集合場所や連絡手段を事前に共有しておきましょう!
携帯電話がつながりにくい状況も想定し、複数の連絡手段を確認しておくと安心です。
2.農作業中に地震が起きたら
🚜 農機のエンジン停止・安全確保
揺れを感じたら無理に動かず、まずはエンジンを停止して安全を確保しましょう!
倒木や崩落の恐れがない、見通しのよい場所へ速やかに避難することが大切です。
🛖 ハウス・納屋には近づかない
揺れの直後は、ハウスや納屋が倒壊する恐れがあります!
余震でさらに危険が高まる場合もあるため、完全に安全が確認されるまで近づかないようにしてください。
🌾 用水路・法面に注意
地震の後は、用水路や法面(のりめん)で崩落・転落の危険が大幅に高まります!
見た目が問題なくても内部が緩んでいる場合がありますので、近づきすぎないよう十分に注意してください。
3.地震後の行動
👀 農業施設の被害確認は慎重に
まずはご自身の安全を確保したうえで、余震の可能性を考慮しながら点検を行ってください!
不安定な箇所には近づかない、単独で高所作業を行わない、目視で危険がある場合は無理に触らず専門機関や消防に連絡するなど、慎重な対応を心がけましょう。
🔌 電気・ガス・燃料機器の確認
異常や破損が見られる場合は、すぐに使用を停止し無理に触らず専門業者へ連絡してください!
漏電・ガス漏れ・燃料漏れは重大事故につながるため、必ず安全を最優先に対応しましょう。
🤝 地域内での被害情報の共有
避難路の状況、危険箇所、農業施設や設備の被害などを、地域内で迅速に共有しましょう!
正確な情報共有は二次被害の防止にもつながり、地域全体の安全確保に役立ちます。
4.まとめ
姉川地震の経験が示すとおり、滋賀県北部でも大きな地震は「必ず起こりうる災害」です。
農業者の皆さまは、農作業中のリスクも考え、日頃の備え・発生直後の冷静な行動を徹底してください。
どうぞ、日頃からの備えを大切にしながら、引き続き安全にお過ごしください。
📢 皆さまお一人おひとりの確かな行動が、ご自身と地域の安心につながります

