『 湖北はひとつ 』を合言葉に!   湖北地域農業センターは、広域調整機能を最大限に活用し、湖北地域における農業の振興及び担い手の育成を図り、将来展望の持てる農業構造の確立を目指すと共に、湖北地域の農業・農村の活性化を図ることを目的としています。   KohokuRegionalAgricultureCenter Tel:0749-62-4143 Fax:0749-62-4144 E-mail:kohoku-nougyou@tree.odn.ne.jp Web:https://kohoku.webnode.jp/ LINE:@549zxsvy                大暑(たいしょ)... 一年でもっとも暑さが厳しく感じられる頃です。体力を保つために鰻を食べる土用の丑や、各地でのお祭り・花火大会もこの時期に行われ、夏の風物詩が目白押しです。 《 暑気いたりつまりたるゆえんなればなり 》

令和7年度 病害虫発生予察注意報第3号

2025年07月17日

 令和7年7月17日 滋賀県病害虫防除所は、病害虫発生予察注意報第3号を発表しました。


令和7年度 病害虫発生予察注意報第3号
令和7年(2025年)7月17日
滋賀県病害虫防除所


斑点米カメムシ類による被害多発のおそれ

対象作物:水稲
病害虫名:斑点米カメムシ類

1.発生地域:県内全域
2.発生時期:7月下旬以降(加害時期)
3.発 生 量 :多

4.注意報発表の根拠
(1)7月9日~10日に県内36地点の畦畔雑草で実施したすくい取り調査において、斑点米カメムシ類の平均生息数は117.9頭であり(図1a)、平年(68.2頭)の約1.7倍と多い。特に、小型種のアカスジカスミカメの平均生息数は95頭であり(図1b)、平年(48.8頭)の約1.9倍と多く過去10年間で2番目に多い。水稲が出穂すると畦畔や雑草地の斑点米カメムシ類が水田内に侵入し、加害することが懸念される。
(2)すでに出穂している本田において、イネカメムシが局所的に生息している。
(3)向こう1か月の気象予報(大阪管区気象台7月10日発表)では、気温は高いと予想されており、発生に好適な状況が続くおそれがあり、被害の多発が懸念される。

5.防除対策
(1)出穂した畦畔のイネ科雑草は、斑点米カメムシ類がほ場周辺に誘引される要因となる。草刈りによるイネ科雑草の出穂抑制は、概ね3週間程度であるため、イネ出穂期の2~3週間前と出穂期頃に除草する。
(2)雑草管理が不十分で畦畔や雑草地にイネ科雑草の出穂が多く認められる場合、本田の出穂後に除草すると斑点米カメムシ類を水田内に追い込むこととなり、被害が拡大する恐れがある。やむなく除草する場合は、本田での薬剤防除前日に実施する。
(3)水田内にヒエなどのイネ科雑草が繁茂していると、斑点米カメムシ類が集まるので、早急に抜き取る。
(4)ほ場周辺の畦畔や雑草地にアカスジカスミカメの発生が多いほ場では、乳熟期頃(出穂7~10日後)に防除する。穂揃期に斑点米カメムシ類が確認できるほ場では、糊熟期頃(出穂16日後を中心に出穂10~20日後)に防除する(図2)。
(5)イネカメムシが多いほ場では、出穂期に防除する(図2)。
(6)粒剤を施用する場合、田面を露出させない程度に湛水状態とする。
(7)農薬散布後も水田内に斑点米カメムシ類が多く生息している場合は、追加防除を行う。
(8)薬剤は県農作物病害虫雑草防除基準を参照のこと。薬剤の散布にあたっては、ラベルを確認し、農薬使用基準(使用時期・使用回数等)を遵守する。

写真1 斑点米カメムシ類:大型種

写真2 斑点米カメムシ類:小型種 

写真3 斑点米(着色しているもの) 

 お問い合わせ先:滋賀県病害虫防除所
 TEL:0748-46-4926 FAX:0748-46-5559
 Email:gc70@pref.shiga.lg.jp
 https://www.pref.shiga.lg.jp/boujyo


農薬の取り扱いについて

 農薬取締法や滋賀県では、農薬を販売する者・使用する者が守らなければならない事項、守っていただきたい事項を次のように定めています。
 このことを守り、農薬の適正な流通、安全・適正な使用に努めましょう。

友だち追加