『 湖北はひとつ 』を合言葉に!   湖北地域農業センターは、広域調整機能を最大限に活用し、湖北地域における農業の振興及び担い手の育成を図り、将来展望の持てる農業構造の確立を目指すと共に、湖北地域の農業・農村の活性化を図ることを目的としています。   KohokuRegionalAgricultureCenter Tel:0749-62-4143 Fax:0749-62-4144 E-mail:kohoku-nougyou@tree.odn.ne.jp Web:https://kohoku.webnode.jp/ LINE:@549zxsvy                寒露(かんろ)... 夜が長くなり、露が冷たく感じられる頃です。朝晩の冷え込みはきつくなりますが、空気の澄んだ秋晴れの過ごしやすい日が多くなります。 《 陰寒の気に合つて、露結び凝らんとすればなり 》

令和7年度 竹生島蚕霊供養祭・虫供養祭

2025年10月16日

 令和7年10月16日 竹生島・宝厳寺本堂(弁財天堂)において、養蚕の業績を子々孫々に引き継ぐための「蚕霊供養祭」と、穀物や野菜作りの過程で犠牲となった虫を供養する「虫供養祭」が厳かに奉修されました。

 湖北の養蚕は農家の副業として発展し、全世帯の7~9割が従事していたという記録もあります。旧長浜市域だけでも4,487戸の養蚕農家が生産を行っていました。
 また、米原市の岩脇地域・多和田地域は、かつて真綿の一大産地として栄え、明治から大正時代にかけての最盛期には、約230軒が真綿産業に携わっていたといわれています。

 湖北地域全体では、滋賀県の繭生産量の約7割を占めていたと記録されており、浜ちりめんやビロードといった地場産業の発展にもつながりました。
 その後、化学繊維の普及などを背景に衰退しましたが、現在もわずかに蚕業が残っており、高級和楽器の糸として広く知られています。

 竹生島の宝厳寺本堂(弁財天堂)へと続く石段は170段弱あり、その両脇には養蚕関係者による石柱が数多く奉納されています。
 また、境内には非常に大きな燈籠も献灯されており、当時の養蚕の繁栄を偲ぶことができます。ご来島の際には、ぜひご覧ください。

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