農作業中の労働災害防止と労災保険加入について(周知)
近年、農作業中の死亡事故や重傷事故が全国的に後を絶たず、高齢化や機械化の進展に伴い、事故のリスクは一層高まっています。
こうした状況を踏まえ、厚生労働省は、農業分野における労働災害補償制度の見直しを進め、労災保険への加入を義務化する方針を決定しました。
【労災保険義務化の方向性について】
🔹 現在、農業分野では、個人経営の農業者について労災保険への加入が原則任意となっています。
🔹 今後は、常時雇用の従業員が4人以下の個人経営を含め、労災保険加入を義務付ける方向で制度改正が進められています。
🔹 具体的な施行時期や制度内容については、現時点では未定ですが、施行までの間に十分な周知期間が設けられる見込みです。
【なぜ労災保険が必要なのか】
農作業は、次のような事故や健康被害のリスクを常に伴います。
🚜 農業機械による巻き込まれ、転落、転倒事故
🌡️ 熱中症や農薬ばく露による健康障害
👨🌾 家族従事者や雇用者を含む作業中の負傷事故
労災保険に未加入の場合、事故発生時に、治療費や休業補償、後遺障害への補償を十分に受けられない可能性があり、農業経営や生活に大きな影響を及ぼすおそれがあります。
【農業者の皆様へお願い】
制度の詳細が確定する前ではありますが、義務化を見据え、早めに労災保険制度への理解を深め、加入の準備を進めていただくことが重要です。
特に、次のような方は早期の確認・検討をおすすめします。
✅ 農業機械を日常的に使用している方
✅ 家族や従業員とともに農作業を行っている方
✅ 常時雇用の従業員が4人以下の個人経営の農業者の方
✅ 現在、労災保険に未加入の方
【今後の情報提供について】
国における制度設計の進捗や施行時期、対象範囲などについては、国や関係機関から情報提供が行われますが、当センターにおいても、必要に応じて当ホームページ等を通じてお知らせします。
農作業の安全確保と、万一の事故に備えた補償体制の整備は、農業を将来にわたって継続していくための重要な基盤です。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
【お問い合わせ】
📞 労災保険の特別加入制度についての内容やご相談・ご加入については、特別加入団体として承認されているJA滋賀中央会または最寄りのJA にお問い合わせください。

