いもち病の防除対策は確実に!
令和5年7月12日 滋賀県病害虫防除所は、病害虫発生予察注意報第2号を発表しました。
いもち病の防除対策は確実に!
病害虫名:イネいもち病(葉いもち、穂いもち)
1.発生地域:県内全域
2.発生時期:葉いもち 6月下旬以降
穂いもち 7月下旬以降
3.発生量:多
4.注意報発表の根拠
(1)7月6日~11日に行った調査において、県内36地点180ほ場での葉いもちの発生ほ場率は32.2%(平年8.7%)、発病株率は4.2%(平年0.7%)と、ともに過去10年で最も高かった。
(2)アメダスデータを用いた葉いもち感染予測システム(BLASTAM)によると、6月以降断続的に感染好適日が出現している。特に、6月27日~7月2日に県内全域で連続して感染好適日が出現している。
(3)向こう1か月の気象予報(大阪管区気象台7月6日発表)では、降水量は平年並の見込みであるが、出穂期に曇雨天が続く場合は穂いもちが多発することが予想される。
5.防除対策
(1)葉いもちは、穂いもちの伝染源となるため、発生を認めたら直ちに薬剤を散布する。
(2)穂いもちは、ほ場の状況(水稲の生育やいもち病の発生状況)をよく確認し、適期に防除する。 ・粉剤、液剤(水和剤・乳剤等)は穂ばらみ期~出穂期に散布する。
・穂いもちの発生が多い時は、さらに穂揃期~乳熟期にも防除する。
・粒剤は種類により施用時期が異なるため、ラベルをよく読んで適期に散布する。
(3)薬剤耐性菌の発生を防止するため、同一グループの薬剤を連用しない。
(4)薬剤は県農作物病害虫雑草防除基準を参照のこと。なお、薬剤の散布にあたっては、ラベルをよく確認し、使用基準を遵守する。
6.その他
(1)薬剤を散布する時は、周囲に飛散しないよう注意する。
(2)粒剤を施用する場合、湛水状態にし、散布後1週間は、落水やかけ流しをしない。
お問い合わせ先:滋賀県病害虫防除所
TEL:0748-46-4926 FAX:0748-46-5559
Email:gc70@pref.shiga.lg.jp
https://www.pref.shiga.lg.jp/boujyo
農薬取締法や滋賀県では、農薬を販売する者・使用する者が守らなければならない事項、守っていただきたい事項を次のように定めています。
このことを守り、農薬の適正な流通、安全・適正な使用に努めましょう。
【 農薬を扱うみなさまへ.pdf 】