トビイロウンカの飛来を確認
令和4年7月28日 滋賀県病害虫防除所は、高島市に設置した予察灯においてトビイロウンカ1頭の飛来を確認したことから、防除情報を発表しました。
トビイロウンカの飛来を確認
対象作物:イネ
病害虫名:トビイロウンカ(坪枯れ症状)
高島市に設置した予察灯において、7月18日にトビイロウンカ1頭の飛来を確認しました。予察灯への誘殺時期は、坪枯れ症状の発生が確認された一昨年(初飛来:7月26日)と比較して早く、また、今年は近隣県でも飛来が確認されています。
大阪管区気象台発表の1か月予報(7月21日付)では、向こう1か月の気温は高く推移すると予想されており、本虫の増殖に好適な条件が続くと考えられます。特に、9月以降に収穫期を迎えるほ場では十分な注意が必要です。
今後は、本県が発表する発生予察情報や、近隣府県を含む広域的な発生状況に留意してください。また、ほ場に入って株元をよく観察し、発生に注意してください。
防除上注意すべき事項
(1)トビイロウンカは通常1か月弱で世代を繰り返し、急激に増殖して坪枯れを生じさせることがあります。9月以降に収穫期を迎えるほ場では、発生状況に注意します。防除の目安は「8月中旬以降の払い落とし調査において、本虫の寄生数が1株あたり1頭以上」です。
(2)ほ場全体をよく観察し、坪枯れ症状の前兆となる黄化症状(少数の株全体が枯れ始めて黄色くなる)の有無を確認します。トビイロウンカは株元に特に多いので、
黄化症状が認められた場合、株元を注意して観察します。
(3)薬剤で防除をする場合は、株元に薬剤を十分散布します。特に、収穫期が近い場合の薬剤散布にあたっては、ラベルを確認し、収穫前日数を遵守して実施します。
農薬取締法や滋賀県では、農薬を販売する者・使用する者が守らなければならない事項、守っていただきたい事項を次のように定めています。
このことを守り、農薬の適正な流通、安全・適正な使用に努めましょう。
【 農薬を扱うみなさまへ.pdf 】