『 湖北はひとつ 』を合言葉に!   湖北地域農業センターは、広域調整機能を最大限に活用し、湖北地域における農業の振興及び担い手の育成を図り、将来展望の持てる農業構造の確立を目指すと共に、湖北地域の農業・農村の活性化を図ることを目的としています。   KohokuRegionalAgricultureCenter Tel:0749-62-4143 Fax:0749-62-4144 E-mail:kohoku-nougyou@tree.odn.ne.jp Web:https://kohoku.webnode.jp/ LINE:@549zxsvy                清明(せいめい)... 万物が清らかで生き生きとした様子を表した清浄明潔という言葉を訳した季語です。空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹き、様々な花が咲き乱れ、お花見シーズンの時期です。 《 万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり 》

令和6年病害虫発生予報第5号

2024年06月19日

 令和6年6月18日 滋賀県病害虫防除所は、病害虫発生予報第5号を発表しました。


令和6年度病害虫発生予報第5号
令和6年(2024年)6月18日
滋賀県病害虫防除所

【予報概要】
 大阪管区気象台の発表では、向こう1か月の気温は高く、降水量は平年並または多く、日照時間は 平年並の見込み。

A.イネの病害虫
1.葉いもち
 予報内容 発生時期:平年並
      発生量:平年並
予報の根拠
(1)余剰苗での発病時期はやや早い。
(2)本田での発生を認めていない(平年値:6/22)。
(3)育苗箱施薬による防除が普及している。
(4)イネいもち病発生予測システム(BLASTAM)によると、5月以降、いもち病感染好適条件はほとんど出現していない(準好適条件は出現している)。
(5)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多く、日照時間は平年並の見込み。
防除上注意すべき事項
(1)不必要な余剰苗は直ちに除去する。
(2)移植栽培では、いもち病に有効な長期持続型の薬剤を育苗箱に施用、または移植時に側条施用したほ場では、葉いもち防除の必要性は低い。
(3)直は栽培では、いもち病に有効な長期持続型の薬剤を、は種同時施薬機を用いて土中施用したほ場では、葉いもち防除の必要性は低い。
(4)多肥田や晩植田、「コシヒカリ」「キヌヒカリ」「秋の詩」「滋賀羽二重糯」では特に注意する。(5)ほ場をよく見回り、発生を認めたら薬剤を散布する。
(6)耐性菌を生じやすいので、穂いもちの防除も考慮して同一グループ薬剤の連用を避ける。

2.紋枯病
 予報内容 発生時期:平年並
      発生量:平年並
予報の根拠
(1)ほ場での発生を認めていない(平年値:6/20)。
(2)前年の発生量はやや少ない。
(3)水稲の茎数は平年並。
(4)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多く、日照時間は平年並の見込み。
防除上注意すべき事項
(1)前年発生の多かったほ場では特に注意する。
(2)防除の目安は、極早生・早生品種では発病を認めた場合、中生・晩生品種では出穂20日前の発病株率が15~20%以上。
(3)生育の旺盛なほ場で発生が多いので注意する。
(4)病勢進展初期(幼穂形成期~穂ばらみ期)に株元までよくかかるように薬剤を散布する。

3.コバネイナゴ
 予報内容 発生時期:平年並
      発生量:平年並
予報の根拠
(1)幼虫の発生時期は平年並。
(2)前年の発生量は平年並。
(3)ほ場での発生量は平年並。
防除上注意すべき事項
(1)防除の目安は、6月下旬に本田での捕虫網による20回振りすくい取り虫数が100頭以上
(2)発生が多い場合、薬剤による防除を実施する。その場合は若齢期に畦畔から額縁状に薬剤を散布する。

B.野菜(露地)の害虫
1.野菜全般:アブラムシ類
 予報内容 発生量:やや少
予報の根拠
(1)ほ場での発生量はやや少ない。
(2)黄色水盤での誘殺数は平年並。
(3)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1)発生初期から薬剤を散布する。
(2)薬剤抵抗性を獲得しやすいので、同一グループ薬剤の連用を避ける。

2.野菜全般:ハダニ類
 予報内容 発生量:やや少
予報の根拠
(1)ほ場での発生量はやや少ない。
(2)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1)発生初期から薬剤を散布する。
(2)薬剤抵抗性を獲得しやすいので、同一グループ薬剤の連用を避ける。

3.野菜全般:アザミウマ類
 予報内容 発生量:やや少
予報の根拠
(1)ほ場での発生量はやや少ない。
(2)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1)発生初期に薬剤を散布する。
(2)ほ場周辺の雑草や残さを除去する。

C.果樹の病害虫
1.果樹全般:カメムシ類
 予報内容 発生量:多
予報の根拠
(1)チャバネアオカメムシの越冬成虫数は多い。
(2)フェロモントラップでの誘殺数は平年並、予察灯での誘殺数は多い。
(3)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1)発生予察注意報第3号を参照のこと。

2.ナシ:黒星病
 予報内容 発生量:平年並
予報の根拠
(1)ほ場での発生量は平年並。
(2)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1)「幸水」は発病しやすい。
(2)発病葉や発病果は取り除き、園外へ持ち出し処分する。
(3)耐性菌が生じやすいので、同一グループ薬剤の連用を避ける。

3.ナシ:ハダニ類
 予報内容 発生量:平年並
予報の根拠
(1)ほ場での発生量は平年並。
(2)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1)発生初期から薬剤を散布する。
(2)薬剤抵抗性を獲得しやすいので、同一グループ薬剤の連用を避ける。

4.ブドウ:チャノキイロアザミウマ
 予報内容 発生量:平年並
予報の根拠
(1)ほ場での発生を認めていない。
(2)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1)茶園の隣接園に発生が多いので注意する。
(2)袋かけ前に薬剤を散布する。

5.カキ:炭疽病
 予報内容 発生量:平年並
予報の根拠
(1)ほ場での発生を認めていない。
(2)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1)「富有」は発病しやすい。
(2)通風の悪い園、枝の混み合った園では発生が多いため注意する。
(3)発病枝は除去し処分する。

6.カキ:カイガラムシ類
 予報内容 発生量:平年並
予報の根拠
(1)ほ場での発生量は平年並。
(2)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1)ろう物質を十分分泌していない幼虫ふ化期(6月下旬頃)が防除適期にあたる。

D.チャの害虫
1.チャノコカクモンハマキ(第2世代幼虫)
 予報内容 発生時期:やや早
      発生量:平年並
予報の根拠
(1)第1世代成虫の予察灯での誘殺時期はやや早い。
(2)越冬世代成虫の誘殺数は予察灯、フェロモントラップでやや少ない。
(3)ほ場での発生量は平年並。
(4)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1)発生量が多い茶園では、二番茶摘採後に薬剤を散布する。

2.チャハマキ(第2世代幼虫)
 予報内容 発生時期:平年並
      発生量:平年並
予報の根拠
(1)越冬世代成虫の予察灯での誘殺時期はやや遅い。
(2)越冬世代成虫の誘殺数は予察灯、フェロモントラップで平年並。
(3)ほ場での発生量は平年並。
(4)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1) 発生量が多い茶園では、二番茶摘採後に薬剤を散布する。

3.カンザワハダニ
 予報内容 発生量:平年並
予報の根拠
(1)ほ場での発生量は平年並。
(2)気象予報では気温は高く、降水量は平年並または多い見込み。
防除上注意すべき事項
(1)発生量が多い茶園では、二番茶摘採後に薬剤を散布する。

 防除対策(耕種的防除や薬剤防除など)については、滋賀県農作物病害虫雑草防除基準を参照してください。


 お問い合わせ先:滋賀県病害虫防除所
 〒521-1301 滋賀県近江八幡市安土町大中516
 TEL:0748-46-6160・4926
 FAX:0748-46-5559
 Email:gc70@pref.shiga.lg.jp
 https://www.pref.shiga.lg.jp/boujyo/


農薬の取り扱いについて

 農薬取締法や滋賀県では、農薬を販売する者・使用する者が守らなければならない事項、守っていただきたい事項を次のように定めています。
 このことを守り、農薬の適正な流通、安全・適正な使用に努めましょう。

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