穀雨(こくう)... 地上にあるたくさんの穀物に、たっぷりの水分と栄養がためこまれ天からの贈り物である恵みの雨が、しっとりと降り注いでいる頃のことです。穀雨の終わりごろが八十八夜になります。 《 春雨降りて百穀を生化すればなり 》         『 湖北地域農業センターは、広域調整機能を最大限に活用し、湖北地域における農業の振興及び担い手の育成を図り、将来展望の持てる農業構造の確立を目指すと共に、湖北地域の農業・農村の活性化を図ることを目的としています。 』        Kohoku Regional Agriculture Center Tel:0749-62-4143 Fax:0749-62-4144 Mail:kohoku-nougyou@tree.odn.ne.jp HP:https://kohoku.webnode.jp/ LINE:@549zxsvy

令和6年病害虫発生予報第2号

2024年04月17日

 令和6年4月16日 滋賀県病害虫防除所は、病害虫発生予報第2号を発表しました。


令和6年度病害虫発生予報第2号
令和6年(2024年)4月16日
滋賀県病害虫防除所

【予報概要】
 大阪管区気象台の発表では、向こう1か月の気温は高く、降水量は平年並、日照時間は平年並また は少ない見込み。

A.ムギの病害虫
1.赤かび病
 予報内容 発生時期:平年並
 発生量:やや多
 予報の根拠
 (1)コムギの生育は平年並。
 (2)気象予報では気温は高く、降水量は平年並、日照時間は平年並または少ない見込み。
 防除上注意すべき事項
 (1)令和5年度防除情報第15号を参照のこと。

B.イネの病害虫

1.黄萎病(ツマグロヨコバイ)
 予報内容 発生量:やや少
 予報の根拠
 (1)前年の刈株再生芽の発病は認められなかった。
 (2)ツマグロヨコバイの越冬量はやや少ない。
 (3)育苗箱施薬による防除が普及している。
 防除上注意すべき事項
 (1)前年の刈株再生芽の発病株率が5%以上のところでは、薬剤を育苗箱に施用する。

2.イネミズゾウムシ
 予報内容 発生時期:早
      発生量:平年並
 予報の根拠
 (1)予察灯への飛来時期は早い。
 (2)前年の発生量はやや少なかった。
 (3)気象予報では気温は高く、降水量は平年並の見込み。
 防除上注意すべき事項
 (1)根腐れを生じやすい水田では幼虫による被害が出やすいので、適切に水管理する。
 (2)例年発生が多いほ場では、育苗箱施薬または移植時に、は種同時施薬機や側条施肥田植機で薬剤を施用する。本田で越冬成虫の発生が多い場合には、成虫飛込最盛期(5月中旬~下旬)に多発しているところを中心に薬剤を散布する。

3.イネドロオイムシ(イネクビホソハムシ)
 予報内容 発生時期:やや早
      発生量:やや多
 予報の根拠
 (1)前年の発生量はやや多かった。
 (2)気象予報では気温は高く、降水量は平年並、日照時間は平年並または少ない見込み。
 防除上注意すべき事項
 (1)曇雨天の多い年は被害が出やすいので注意する。
 (2)例年発生が多いほ場では、育苗箱施薬または移植時に、は種同時施薬機や側条施肥田植機で薬剤を施用する。発生が多い場合には薬剤を散布する。イネミズゾウムシと同時防除できる。

C.野菜(露地)の病害虫
1.野菜全般:アブラムシ類
 予報内容 発生量:やや多
 予報の根拠
 (1)ほ場での発生を認めた時期は早い。
 (2)黄色水盤での誘殺数は平年並。
 (3)気象予報では気温は高く、降水量は平年並の見込み。
 防除上注意すべき事項
 (1)薬剤抵抗性を獲得しやすいので、同一グループ薬剤の連用を避ける。

D.果樹の病害虫
1.ナシ:黒星病
 予報内容 発生時期:平年並
      発生量:平年並
 予報の根拠
 (1)ナシの生育は平年並。
 (2)前年の発生量は平年並。
 (3)気象予報では気温は高く、降水量は平年並の見込み。
 防除上注意すべき事項
 (1)「幸水」は発病しやすい。
 (2)花芽基部に病斑を確認したら、花そうごと切除し、園外に持ち出して処分する。
 (3)満開7~10日後(4月下旬頃)が重点防除期にあたる。
 (4)耐性菌が生じやすいので、同一グループ薬剤の連用を避ける。

2.果樹全般:カメムシ類
 予報内容 発生時期:早
      発生量:やや多
 予報の根拠
 (1)フェロモントラップでの誘殺時期は早く、誘殺数は平年並。
 (2)チャバネアオカメムシの越冬成虫数は多い。
 (3)気象予報では気温は高く、降水量は平年並の見込み。
 防除上注意すべき事項
 (1)飛来を認めたら、早朝か夕方に薬剤を散布する。

E.チャの病害虫
1.チャノコカクモンハマキ(第1世代幼虫)
 予報内容 発生時期:やや早
      発生量:平年並
 予報の根拠
 (1)越冬世代成虫のフェロモントラップへの初飛来日はやや早い。
 (2)越冬世代成虫のフェロモントラップへの累積誘殺数は平年並。
 (3)前年の最終世代の発生量はやや少ない。
 (4)気象予報では気温は高く、降水量は平年並の見込み。
 防除上注意すべき事項
 (1)発生量が多い茶園では、一番茶摘採後に薬剤を散布する。

2.チャハマキ(第1世代幼虫)
 予報内容 発生時期:やや早
      発生量:平年並
 予報の根拠
 (1)越冬世代成虫のフェロモントラップへの初飛来日は早い。
 (2)前年の最終世代の発生量は平年並。
 (3)気象予報では気温は高く、降水量は平年並の見込み。
 防除上注意すべき事項
 (1)発生量が多い茶園では、一番茶摘採後に薬剤を散布する。

3.チャノホソガ(第1世代幼虫)
 予報内容 発生時期:平年並
      発生量:やや少
 予報の根拠
 (1)越冬世代成虫のフェロモントラップへの初飛来日はやや遅い。
 (2)越冬世代成虫のフェロモントラップでの誘殺数はやや少ない。
 (3)前年の最終世代の発生量はやや少ない。
 (4)気象予報では気温は高く、降水量は平年並の見込み。
 防除上注意すべき事項
 (1)新芽への産卵が多い茶園では、使用時期(収穫前日数)に注意して薬剤を散布する。

 4.カンザワハダニ
 予報内容 発生量:平年並
 予報の根拠
 (1)ほ場での発生量はやや少ない。
 (2)気象予報では気温は高く、降水量は平年並の見込み。
 防除上注意すべき事項
 (1)発生園では、使用時期(収穫前日数)に注意して薬剤を散布する。

5.ツマグロアオカスミカメ
 予報内容 発生時期:やや早
      発生量:平年並
 予報の根拠
 (1)一番茶の生育は平年並。
 (2)前年の発生量は平年並。
 (3)気象予報では気温は高く、降水量は平年並の見込み。
 防除上注意すべき事項
 (1)使用時期(収穫前日数)に注意して薬剤を散布する。

 防除対策(耕種的防除や薬剤防除など)については、滋賀県農作物病害虫雑草防除基準を参照してく ださい。

  お問い合わせ先:滋賀県病害虫防除所
  〒521-1301 滋賀県近江八幡市安土町大中516
  TEL:0748-46-6160・4926
  FAX:0748-46-5559
  Email:gc70@pref.shiga.lg.jp
  https://www.pref.shiga.lg.jp/boujyo/


農薬の取り扱いについて

 農薬取締法や滋賀県では、農薬を販売する者・使用する者が守らなければならない事項、守っていただきたい事項を次のように定めています。
 このことを守り、農薬の適正な流通、安全・適正な使用に努めましょう。

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