大雨被害への対応策について
2022年08月10日
滋賀県湖北農業農村振興事務所 農産普及課より、技術情報『大雨被害への対応策について』が発信されました。
令和4年8月
滋賀県湖北農業農村振興事務所 農産普及課
(湖北農業普及指導センター)
技術情報:大雨被害への対応策について
【水稲】
① 浸水や冠水の被害を受けた稲体は水分調整、肥料吸収等の機能が低下していることから、田面の過度な乾燥に注意する。
② 冠水したほ場においては、白葉枯病等の発生が懸念されるため注意が必要である。特に、例年白葉枯病の発生が多いほ場では、被害を予防するために防除を実施する。
【大豆】
① 冠水したほ場においては、茎疫病や葉焼病等の発生が懸念されることから、排水後、病害の発生に十分注意し、発生を認めたら殺菌剤を散布する。
② 結実期から若莢期を迎えているほ場では、紫斑病の発生が懸念されることから、天候が回復した後に殺菌剤を散布する。
【露地野菜】
① ほ場周囲の排水溝をさらえる等、排水に努め、停滞水のないようにする。
② 肥料の流亡が考えられる場合は、速効性の窒素やカリ肥料を追肥する。また、草勢の回復を図る場合は、薄い液肥の施用や葉面散布が効果的である。
③ 土壌表面が固まった場合は、天候の回復を待って畝全面を軽く中耕して通気性をよくする。
④ 病害の発生や被害の拡大を防ぐため、天候の回復を待って防除を徹底する。
⑤ 定植作業が遅れる場合、育苗中後期の苗であれば、遮光ネットを外し、苗の徒長を防ぐ。ただし、強光時に遮光を外すと、逆効果になることもあるので注意する。
※ 不明な点やその他の品目のご相談があれば、下記の連絡先までご連絡ください。
滋賀県湖北農業農村振興事務所 農産普及課
(湖北農業普及指導センター) Tel:0749-65-6631