『 湖北はひとつ 』を合言葉に!   湖北地域農業センターは、広域調整機能を最大限に活用し、湖北地域における農業の振興及び担い手の育成を図り、将来展望の持てる農業構造の確立を目指すと共に、湖北地域の農業・農村の活性化を図ることを目的としています。   KohokuRegionalAgricultureCenter Tel:0749-62-4143 Fax:0749-62-4144 E-mail:kohoku-nougyou@tree.odn.ne.jp Web:https://kohoku.webnode.jp/ LINE:@549zxsvy                小満(しょうまん)... あらゆる生命が満ち満ちていく時期のことです。太陽の光を浴び、万物がすくすく成長していく季節です。麦畑が緑黄色に色付き始めます。 《 万物盈満すれば草木枝葉繁る 》

麦の播種前研修会が開催されました

2018年10月09日

 平成30年10月5日(金)野洲市さざなみホールにおいて、県内の担い手農業者等約250名が参加し麦の播種前研修会が開催されました。

 室内研修会では、

『麦づくり品質向上への第一歩について』

 株数・穂数を確保するためには、1.適正な種子量をキッチリ撒き切りましょう 2.撒いた種子をキッチリ出芽させましょう 3.出芽した芽をキッチリ分げつさせましょう

①周囲溝の設置は排水対策の第一歩です!

②弾丸暗渠は湿田の排水に不可欠です!

③明きょ設置で浸み込む前に表面排水する!

④排水溝のつなぎ目はしっかりつなぐ!

 深撒きは厳禁です。播種深が深いと発芽率やその後の分げつ本数が低下します。目標播種深は、3㎝程度。

『小麦新品種「びわほなみ」について』

 びわほなみは、(国研)西日本農業研究センターで2005年に、早生で製粉性が優れる「中国153号」と、多収で製粉性・製めん適正に優れる「きたほなみ(北見81号)」を交配し育成された新品種です。

 農林61号と比較すると、「成熟期3~4日早い」「稈長は9㎝短く倒れにくい」「穂数が多く、収穫量も30%程度多い」「灰分低く、容積重・フォーリングナンバーは同等」です。

 品質と安定生産栽培のポイントは、「排水対策の徹底」「11月上旬の適期播種」「茎立前の栄養状態の確保」「開花期の追肥施用(実肥)」「赤カビ病の適期適切防除」「適期収穫」です。

『小麦の超多収施肥体系の現地実証~農業イノベーション普及促進事業の取組について~』

 実証ほ(守山市・農林61号、彦根市・ふくさやか)を設置し、後期重点施肥技術(基肥11月を減量・穂肥2月~3月を増量・実肥開花時は同量)を実施した結果・・・・・

①穂数は、農林61号より123%・ふくさやかより134%増加

②穂長は、農林61号より122%・ふくさやかより113%拡大

③収量は、農林61号より179%・ふくさやかより154%増加

 稈長は長くなる傾向が見られたが、倒伏はなし。遅れ穂の発生は分施体系と差はなし。冬期が低温年の単年結果であり、暖冬年ではどうなるか。等、研修いただきました。

 

 現地研修会では、台風接近の影響等もあり、現地ほ場での実演は中止となりましたが、駐車場内にて最新農業機械の紹介・説明をいただきました。 

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