令和8年度 パソコン複式農業簿記初心者講習会を開催しました
令和8年8月21日(金) 湖北農業会館にて、令和8年度パソコン複式農業簿記初心者講習会を開催しました。
本講習会では、パソコンを活用した複式農業簿記の基礎を学び、日々の農業経営における記帳から決算、青色申告までの一連の流れを身につけていただくことを目的に開催しました。
講師にはソリマチ株式会社をお招きし、「農業簿記13体験版」ソフトおよびテキストを使用して、複式簿記の基本的な考え方や青色申告の基礎について学習しました。パソコン複式簿記では、日々の取引を帳簿へ入力するほか、資産台帳への登録、減価償却や棚卸、家事関連費の整理などを行い、決算整理仕訳を経て決算書を作成するまでの流れについて説明がありました。
また、テキストの取引事例をもとに、預金出納帳や振替伝票への入力方法を操作しながら学習し、農産物の販売や経費の支払い、資産の購入など、農業経営で日常的に発生する取引の入力方法について理解を深めました。
受講者は、実際にパソコンを操作しながら熱心に取り組み、複式簿記の基本からパソコンによる記帳方法まで、実践的に学ぶ機会となりました。
休憩時間や講習会終了後には、農業簿記ソフトの操作上の不明な点や日常の会計処理等について、講師の方から個別に対応していただきました。

パソコン用農業簿記ソフトは、伝票(日付・摘要・金額・相手勘定科目)を入力するだけで、元帳への転記から試算表・決算書の作成、さらに🔗 青色申告に必要な帳簿の作成まで、効率的に行うことができます。
また、農業簿記ソフトを利用して作成・保存した仕訳帳や総勘定元帳が、電子帳簿保存法に定める「優良な電子帳簿」の要件を満たしている場合には、65万円の青色申告特別控除を受けるための要件の一つである「優良な電子帳簿の保存」に該当します。
65万円の青色申告特別控除を受けるためには、複式簿記による記帳、貸借対照表・損益計算書の作成及び期限内申告などの要件に加え、e-Taxによる申告、または優良な電子帳簿の保存のいずれかを満たす必要があります。優良な電子帳簿の保存による場合は、所定の届出書を税務署へ提出する必要があります。
なお、令和9年分(2027年分)の確定申告からは、青色申告特別控除が見直され、最高75万円の控除が新設されます。現在の65万円控除の要件に加えて、優良な電子帳簿の保存又はデジタルシームレス保存の要件を満たすことで、75万円の青色申告特別控除を受けることができるようになります。
これからの地域農業を担っていく担い手が、今後においても安定的かつ効率的な経営を行っていくためには、自らが農業簿記の記帳に基づいて経営の状態を分析・診断し、その結果を踏まえて、経営改善のための適切な判断や具体的な対策を講じることが重要です。
このことから、湖北地域農業センターでは、今後も農業経営に必要な簿記や税務に関する講習会を開催し、生産者の皆様の経営管理能力の向上を支援してまいります。
農業経営の状況を把握し、経営改善に役立てるためにも、ぜひご受講ください。

